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2026-10-14 ・ Excel関数

エクセル家計簿で前月繰越を翌月に引き継ぐ方法(月ごとのシートで残高をつなぐ式)【LibreOfficeで計算して確認】

月ごとにシートを分けて家計簿をつけていると、月が変わるたびに「先月の残高、いくらだっけ?」と前のシートを開いて、数字を手で打ち直すことになりがちです。この記事では、先月の月末残高を、翌月の「前月繰越」に自動で入れる式を、実際に計算して確かめた結果だけで紹介します。

出典: 筆者がLibreOfficeで計算して確認(検証スクリプト: site/verify/carryover.py)。外部サイトの説明は参照していません。Excelでは未確認です。使うのはSUMIFと足し算・引き算だけですが、本番の表に使う前に、数行で結果を確かめてください。

先に結論

シートの作り方

「4月」「5月」「6月」のように、月ごとにシートを作ります。各シートの上部と明細を、次のようにそろえます。

A2: 前月繰越   B2: (4月だけ手入力 / 5月以降は ='4月'!B5 のように前月の月末残高を参照)
A3: 収入合計   B3: =SUMIF(A8:A27,"収入",B8:B27)
A4: 支出合計   B4: =SUMIF(A8:A27,"支出",B8:B27)
A5: 月末残高   B5: =B2+B3-B4
A8以降: A列に「収入」または「支出」、B列に金額

5月のシートのB2には ='4月'!B5、6月のシートのB2には ='5月'!B5 を入れます。シート名に数字や記号が混ざるときは、シート名を ' で囲む形にします(上の例は '4月'!B5)。

明細は1行ずつ「収入」か「支出」を入れる形にしています。区分の文字が表記ゆれ(例: 「支出 」と末尾にスペース)していると、SUMIFで拾えず合計が合わなくなります。区分は入力規則のリストで選ぶ形にしておくと、この失敗を避けられます(入力規則の設定自体は、この記事では検証していません)。

実際に計算した結果

3か月つなげた表を、3つのパターンで計算しました。

パターン1: 通常の3か月(4月の繰越は50,000円)

月 前月繰越 収入合計 支出合計 月末残高
4月 50,000 250,000 222,000 78,000
5月 78,000 250,000 261,234 66,766
6月 66,766 255,000 190,000 131,766

5月の前月繰越は、4月の月末残高(78,000)がそのまま入り、6月の前月繰越は、5月の月末残高(66,766)がそのまま入りました。

パターン2: 赤字の月をはさむ(4月の繰越は10,000円)

月 前月繰越 収入合計 支出合計 月末残高
4月 10,000 100,000 130,000 -20,000
5月 -20,000 100,000 50,000 30,000
6月 30,000 0 20,000 10,000

月末残高がマイナス(-20,000)になっても、そのまま翌月の前月繰越に引き継がれ、5月の残高は -20,000+100,000-50,000=30,000 で合いました。

パターン3: 入力が空の月を含む(4月の繰越は0円)

月 前月繰越 収入合計 支出合計 月末残高
4月 0 0 0 0
5月 0 1,000 0 1,000
6月 1,000 0 0 1,000

明細が1行もない月(4月・6月)でも、SUMIFは0を返し、エラーにはなりませんでした。6月の前月繰越には、5月の残高1,000がそのまま入ります。

3パターン・9か月分(各月4項目で計36件)すべて、期待値と一致しました。

つまずきやすい点

注意点: この式ができないこと

家計簿のひな形が必要なら

この記事の式は、自分で作った表にそのまま使えます。月ごとの収支を費目別に集計するひな形を探しているなら、運営者が作った月間家計簿(Excelテンプレート・400円)があります。1か月分の収支を費目別に集計し、A4で印刷できます。ただし、前月繰越の欄は月ごとに手で入力する形で、前の月のシートから自動で引き継ぐ仕組みではありません(この記事の式を自分で足す形になります)。Excelの確認はWindowsデスクトップ版16のみです。この記事の方法で足りる場合は、買う必要はありません。

増減の割合を確認したいときは、無料の割合・増減率の計算ツールも使えます(入力は外部に送信されません)。費目ごとの前月比の式は、前月比の増減を費目別に出す方法で計算して確認しています。

まとめ

確認方法: この記事の式は、LibreOffice Calcで実際に再計算し、3つの入力パターン(通常の3か月、赤字月をはさむ3か月、入力が空の月を含む3か月)について、各月の前月繰越・収入合計・支出合計・月末残高(計36件)が期待値と一致することを検証スクリプト(site/verify/carryover.py)で確認しました。使った関数はSUMIFで、Excelにもある関数ですが、Excelでは未確認です。シートをコピーして翌月を作ったときの参照先の変わり方は検証していません。外部サイトの記述は参照していません。家計の助言や節約額の保証はしていません。

参考にした情報