エクセル家計簿で前月比の増減を費目別に出す方法(増減額・増減率・先月0円の扱い)【LibreOfficeで計算して確認】
家計簿をつけていると、「食費、先月より増えた?」「光熱費は減った?」を費目ごとにすぐ見たくなります。この記事では、先月と今月の費目別の合計から、増減額・増減率・増減の印を出す式を、実際に計算して確かめた結果だけで紹介します。
出典: 筆者がLibreOfficeで計算して確認(検証スクリプト: site/verify/mom_change.py)。外部サイトの説明は参照していません。Excelでは未確認です。使うのはIFとSUMだけですが、本番の表に使う前に、数行で結果を確かめてください。
先に結論
- 表は「費目 | 先月 | 今月 | 増減額 | 増減率 | 印」の6列にします。
- 増減額は
=今月-先月の引き算だけです。 - 増減率は
=IF(先月=0,"",増減額/先月)。先月が0円(または空欄)の費目は割り算できないので、空欄にします。 - 印は増減額の正負で「増」「減」「同」を出します。
表の作り方
A列に費目、B列に先月の合計、C列に今月の合計を入れます(2行目から)。それぞれの合計は、費目別の集計(SUMIFSやSUMPRODUCT)で出した値を貼るか参照してください。ここから右は、次の3つの式を2行目に入れて、下へコピーします。
D2: =C2-B2
E2: =IF(B2=0,"",D2/B2)
F2: =IF(D2>0,"増",IF(D2<0,"減","同"))
E列は、見やすくするため「パーセンテージ」の表示形式にします。表示形式を変えても、セルの中身(0.2など)は変わりません。
最後の行に合計を置くときは、B・C列に=SUM(B2:B11)のように合計を入れ、D・E・F列には上と同じ式をそのまま入れます。合計行の増減率は、費目の増減率を足したものではなく、合計から出し直します(平均や足し算では合いません)。
実際に計算した結果
| 費目 | 先月 | 今月 | 増減額 | 増減率 | 印 |
|---|---|---|---|---|---|
| 食費 | 30,000 | 36,000 | 6,000 | 20.0% | 増 |
| 光熱費 | 36,000 | 30,000 | -6,000 | -16.7% | 減 |
| 通信費 | 8,000 | 8,000 | 0 | 0.0% | 同 |
| 教養娯楽 | 0 | 5,000 | 5,000 | (空欄) | 増 |
| 医療 | 0 | 0 | 0 | (空欄) | 同 |
| 衣服美容 | 5,000 | 0 | -5,000 | -100.0% | 減 |
| 交通費 | (空欄) | 3,000 | 3,000 | (空欄) | 増 |
| 住居 | 80,000 | 80,000 | 0 | 0.0% | 同 |
| 日用品 | 1,234 | 2,345 | 1,111 | 90.0% | 増 |
| その他 | (空欄) | (空欄) | 0 | (空欄) | 同 |
| 合計 | 160,234 | 164,345 | 4,111 | 2.6% | 増 |
増減率は表示を小数1位にしたもので、実際の値は 0.9003241491…(日用品)のように端数があります。検証では、端数も含めた値が一致することを確認しています。
先月0円・空欄のときの注意
- 先月が0円や空欄の費目(教養娯楽・医療・交通費・その他)は、増減率を計算できないため空欄にしています。「0%」と出すと、「変わらなかった」と読み違えるためです。
- 空欄のセルは、
B2=0の判定で0円と同じ扱いになりました(交通費の行で確認)。「入力し忘れ」と「本当に0円」は式では区別できません。 - 先月だけ高い費目(衣服美容)は、今月0円で-100%になります。これは計算どおりで、「使わなくなった」という意味ではありません。
注意点: この式ができないこと
- 増減の理由(特売、臨時の出費、物価の変化など)は分かりません。数字は変化の大きさを示すだけで、節約額や家計の良し悪しを判断するものではありません。
- 先月と今月で費目の分け方が違うと、比べられません。費目名と、何を含めるかを毎月そろえてください。
- 先月の値は手で貼るか、別シートから参照する形になります。月ごとのシートからの参照は、この記事では検証していません。
- 通年のグラフや、年間の推移は扱いません。
家計簿のひな形が必要なら
この記事の式は、自分で作った表にそのまま使えます。費目別の集計つきのひな形を探しているなら、運営者が作った月間家計簿(Excelテンプレート・400円)があります。1か月分の収支を費目別に集計し、A4で印刷できます。ただし、前月比の列や、複数月の通年集計は入っていません(この記事の式を自分で足す形になります)。Excelの確認はWindowsデスクトップ版16のみです。この記事の方法で足りる場合は、買う必要はありません。
増減の割合を手早く計算したいときは、無料の割合・増減率の計算ツールも使えます(入力は外部に送信されません)。
まとめ
- 増減額は
=今月-先月 - 増減率は
=IF(先月=0,"",増減額/先月)で、先月0円のときは空欄にして割り算のエラーを避ける - 合計行の増減率は、合計から出し直す
- 式はいずれもLibreOfficeで計算した結果。Excelでは未確認のため、本番の表に使う前に数行で確かめる
参考にした情報
- 出典: 筆者がLibreOfficeで計算して確認(検証スクリプト: site/verify/mom_change.py)