シート実務ラボ

Excel・スプレッドシートの「動かして確かめた」実務ガイド

ホーム > エクセルで株式会社の前株・後株をそろえる方法【LibreOfficeで計算して確認】

2026-10-13 ・ Excel関数

エクセルで株式会社の前株・後株をそろえる方法【LibreOfficeで計算して確認】

名簿に「山田株式会社」と「株式会社山田」が混ざっていると、並べ替えても同じ会社が離れてしまい、重複も探せません。この記事では、「株式会社」の位置を前株(株式会社山田)か後株(山田株式会社)のどちらかにそろえる式を、パターン別に実際に計算して確かめた結果だけを紹介します。

出典: 筆者がLibreOfficeで計算して確認(検証スクリプト: site/verify/kabu_position.py)。外部サイトの説明は参照していません。Excelでは未確認です。使う関数はExcelにもありますが、本番のデータに使う前に、数行で結果を確かめてください。

先に結論

手順1: まず位置を判定する(B列)

A2に会社名が入っているとして、B2に次の式を入れ、下へコピーします。

=IF(A2="","",IF(AND(LEFT(A2,4)="株式会社",RIGHT(A2,4)="株式会社",LEN(A2)>4),"要確認",IF(LEFT(A2,4)="株式会社","前株",IF(RIGHT(A2,4)="株式会社","後株",IF(ISNUMBER(FIND("株式会社",A2)),"途中","なし")))))

実際に計算した結果は次のとおりです。

入力 判定
山田株式会社 後株
株式会社山田 前株
有限会社山田 なし
山田商事 なし
山田株式会社東京 途中
株式会社山田株式会社 要確認
(空欄) (空欄)

「要確認」は、先頭と末尾の両方が「株式会社」の行です。どちらが本来の位置か式では決められないため、人が見るための印にしています。

手順2: 前株にそろえる(C列)

B列の判定を使い、後株の行だけ作り替えます。

=IF(B2="後株","株式会社"&LEFT(A2,LEN(A2)-4),A2)

「山田株式会社」は、末尾の4文字を除いた「山田」の前に「株式会社」をつけて「株式会社山田」になりました。前株・なし・途中・要確認の行は、元の文字のまま出ます。

手順3: 後株にそろえる(D列)

反対に後株にそろえるなら、前株の行だけ作り替えます。

=IF(B2="前株",MID(A2,5,LEN(A2))&"株式会社",A2)

「株式会社山田」は「山田株式会社」になりました。MID(A2,5,LEN(A2))は、5文字目から最後までを取り出します。

注意点: スペースが混じると判定が外れる

実際に計算すると、スペースが混じる2つの入力は、次のように動きました。

入力 判定 前株にそろえた結果
山田 株式会社(間にスペース) 後株 「株式会社山田 」(末尾にスペースが残る)
山田株式会社 (末尾にスペース) 途中 変わらない(末尾が「株式会社」ではないため)

つまり、間のスペースは結果に残り、末尾のスペースは判定そのものを外します。先に、全角スペースを半角に直してからTRIMで前後と連続のスペースを整えておくと防げます。

=TRIM(SUBSTITUTE(A2," "," "))

計算では、「山田株式会社 」(末尾スペース)は「山田株式会社」に、「 株式会社 山田」は「株式会社 山田」になりました。この式の結果の列を元に、手順1〜3を行うと安全です。間に残る半角スペースまで消したい場合は、全角・半角スペースの一括削除の式を組み合わせてください。

注意点: この式ができないこと

元のデータに戻すとき

式の結果を残したいときは、結果の列をコピーして「値として貼り付け」をしてから、元の列を削除します。いきなり元の列を上書きすると、やり直せなくなるので、列を分けておくのが安全です。

名簿全体を整えるなら

会社名の位置のほかに、電話番号のハイフン、全角・半角、スペースの混在など、名簿には直したい表記ゆれが重なりがちです。運営者が作った「名簿クレンジングシート」は、法人格の表記や電話番号などをまとめて整えるExcelのシートです。まず試したい方向けに、50行までの無料お試し版があります。この記事の方法で足りる場合は、使う必要はありません。

ブラウザで手軽に整えたいときは、無料のスペース一括削除ツールや電話番号の整形ツールも使えます(どちらも入力は外部に送信されません)。

まとめ

式はいずれもLibreOfficeで計算した結果です。Excelでは未確認のため、本番のデータに使う前に、数行で結果を確かめてください。

確認方法: この記事の式は、LibreOffice Calcで実際に再計算し、10パターンの入力(前株・後株・法人格なし・途中・両端・スペース混じり・空欄など)について、位置の判定・前株化・後株化の結果が期待値と一致することを検証スクリプト(site/verify/kabu_position.py)で確認しました。最初に置いた想定のうち、スペース混じりの2パターンは実測と違っていたため、実測に合わせて記事を書いています。IF・LEFT・RIGHT・MID・LEN・FIND・TRIM・SUBSTITUTEはExcelにもある関数ですが、Excelでは未確認です。外部サイトの記述は参照していません。

参考にした情報