シート実務ラボ

Excel・スプレッドシートの「動かして確かめた」実務ガイド

2026-10-11 ・ Excel新機能

ExcelのCOPILOT関数でできること・できないこと【公式ドキュメントで確認】

Excelに、AIに質問して結果をセルに返す「COPILOT関数」が加わりました。便利そうに見える一方、「どんなときに使い、何に使ってはいけないのか」は、あまり整理されていません。この記事では、Microsoftの公式の説明ページに書かれている内容を中心に、できること・できないことを整理します。

なお、この記事のCOPILOT関数の内容は、公式ページの記載にもとづくもので、私たちが実際に動かして確かめたものではありません(有料の契約が必要なため)。確認できた範囲と、確認できていない範囲を、分けて書きます。

先に結論

書式

公式の説明では、書式は次のとおりです。

=COPILOT(プロンプト1, [コンテキスト1], [プロンプト2], [コンテキスト2], ...)

公式が挙げている例は、次のようなものです。

=COPILOT("このフィードバックを要約して", A2:A20)
=COPILOT("センチメントを分類して", B2:B100)

使うための条件

公式の説明によると、次の条件があります。

また、2026年5月の更新を報じた窓の杜の記事では、Web検索に対応した新しいCOPILOT関数が、Microsoft 365 InsiderとFrontierに参加しているテスター向けに、順次提供されると伝えています。従来の関数は、AIモデルの知識の範囲でしか答えられなかったのに対し、新版では、天気や最新の企業情報など、オンラインの情報を参照できるようになる、という説明です。一般への提供の時期やライセンスの条件は、この記事には書かれていません。

回数などの制限

公式の説明では、次の制限があります。

公式が示す注意点

公式のページには、次の注意が書かれています。

通常の関数と、何が違うか

通常の関数(SUMやTRIMなど)は、同じ入力なら、いつでも同じ結果を返します。たとえば=SUM(10,20,30)は、LibreOfficeで再計算すると、何度でも60になりました。

一方でCOPILOT関数は、公式が「結果が変わることがある」と書いているとおり、同じ入力で同じ結果になる保証がありません。この違いが、数値の計算に向かない理由です。

どんな場面で使う価値があるか

公式の説明が、推奨している用途は次のとおりです。

たとえば、顧客のアンケートの自由記述を、「要望」「不満」「称賛」に分けたい場面は、通常の関数では難しく、COPILOT関数が力を発揮しやすい場面です。ただし、分類の結果は、AIの判断にもとづくので、重要な判断に使う場合は、人が確認することが前提です。

使う前のチェックリスト

  1. 数値の計算や、データの検索になっていないか(なっていれば、通常の関数を使う)。
  2. 会社の機密や、個人情報を含むデータを、コンテキストに渡していないか。
  3. 結果を固定する必要があるか(あるなら、値として貼り付ける)。
  4. 結果の誤りが、大きな損害につながらない用途か。

まとめ

この記事は、公式ドキュメントと報道の記述にもとづく整理です。ご自身の環境で使えるかどうか、また最新の仕様は、Microsoftの公式ページで確認してください。

確認方法: この記事の内容は、Microsoft公式のCOPILOT関数の説明ページと、窓の杜の記事(2026年5月29日掲載)を取得して確認した内容に基づきます。COPILOT関数は、有料の契約とインターネット接続が必要なため、この環境では実際に動かして確認していません。記事内で実際に計算して確認したのは、COPILOT以外の関数(SUM)の例のみです。

参考にした情報