シート実務ラボ

Excel・スプレッドシートの「動かして確かめた」実務ガイド

2026-10-12 ・ Excel新機能

ExcelのCopilot「編集・計画・チャット」3つのモードと使う前の注意点

Excelに組み込まれたCopilotは、ブックを直接書き換える使い方もできます。便利そうに見える一方で、「どのモードで何が起きるのか」「どんな条件のときは使えないのか」は、使い始める前に押さえておきたいところです。この記事では、Microsoft公式のFAQに書かれている内容に絞って、整理します。

なお、この記事の内容は公式ページの記載にもとづくもので、私たちが実際に動かして確かめたものではありません(有料の契約が必要なため)。また、検索すると「エージェントモード」という呼び方も見かけますが、今回確認した公式ページに書かれていたのは、次の3つのモードの説明でした。呼び名は変わることがあるので、画面の表示を優先してください。

3つのモードの違い

公式FAQでは、次の3つのモードが説明されています。

モード 何が起きるか
編集 依頼にもとづいて、Copilotがブックを直接変更する
計画 変更の前に、Copilotがまず計画を作る
チャット 回答はチャット欄の中にとどまり、ブックは変更されない

はじめて使うなら、変更が起きない「チャット」か、先に計画が見える「計画」から使うのが無難です。「編集」は、ブックそのものが書き換わるためです。

使える環境

公式FAQによると、編集・計画・チャットの3つは、Windows、Mac、Webで使えるとされています。iPadでは、チャットと計画が使え、編集は順次提供されている段階、iPhoneではチャットが使え、編集は順次提供中、Androidではチャットに対応、と説明されています。提供状況は変わるので、ご自身の環境で確認してください。

必要なライセンス

対象として挙げられているのは、次のようなものです。

つまり、買い切り版のExcelだけでは対象にならない可能性があります。法人の場合は、テナントの設定によっても使えるかどうかが変わると書かれています。

使えない条件(ファイル側の注意)

公式FAQには、次の条件が書かれています。

「動かない」と感じたときは、まず計算方法が自動になっているか、ファイル形式が.xlsxかを見ると、原因を絞れます。

精度と共有についての公式の注意

実務での使い分けの考え方

名簿の表記ゆれの統一のように、ルールが決まっていて、正解が1つに決まる作業は、AIに任せるより、関数やルールで機械的に処理するほうが、結果が毎回同じで、確認も簡単です(関連: 表記ゆれを関数でそろえる方法)。一方、「この列の内容を分類してほしい」のような、ルール化しにくい作業は、Copilotの得意分野です。その場合も、公式が案内するとおり、結果は必ず目で確認してから使ってください。

まとめ

試す前のチェックリスト

初めて「編集」を使う前に、次の4点を確認しておくと、困ったときに戻しやすくなります。

  1. ブックのコピーを取る: 元のファイルは残し、コピーで試します。変更は元に戻せると公式に書かれていますが、念のためです。
  2. 個人情報や取引先の情報が入っていないか: 保存された変更は、ファイルにアクセスできる人から見えます。共有ブックでは特に注意します。
  3. 計算方法が「自動」か、ファイルが.xlsxか: 上で挙げた、使えない条件に当たらないかを確認します。
  4. 結果を確認する方法を決めておく: 合計や件数など、答えが分かっている値と照らし合わせます。確認できない作業は、任せないほうが安全です。
確認方法: Microsoft公式サポートのFAQ(英語ページ)を取得して確認した内容に基づきます。対象のライセンスや機能の提供状況は変わることがあります。Copilotは有料契約が必要なため、この環境では実際に動かして確認していません。記事内の数式の例は、Copilotを使わない一般的なSUMの考え方のみで、実際に動かした結果ではありません。

参考にした情報